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Home » レポート記事, 制作環境の構築 » ディスプレイの設置にアームを使う


※この記事は南青山に事務所を置いていた時の記事になります。

サウンドウーノ・ショールームのメイン・ディスプレイには、NANAOのFlexScan S2411Wを選びました。アップル社のCinema Displayも検討したのですが、Macintosh同様にカスタムWindowsにも力を入れているので、2系統入力の切り替えができた方が何かと便利だということと、私自身が長年NANAOを使用してきたという理由からです。

ショールームのスピーカーの設置については以前の記事に書きましたが、10Mのセッティングを微調整していく過程で、どうしても低域の鳴りに不満が残りました。まぁ10Mだからしょうがないかなとも思ったのですが、私はもっと低域がきちんと出ている10Mを耳にしたことがあります。

スピーカーの角度をちょこっと変えたり、スピーカー・スタンドの立ち位置を変えたり、いろいろ試みたのですが、思ったような低域がなかなか出てきません。この微調整には私の友人も協力してくれたのですが、その友人の指摘で、「スピーカーの手前にディスプレイがあるからではないのか?」ということになりました。

ディスプレイに付いているスタンドのままで作業机に置いた状態だと、通常はこれぐらいの位置でした。(写真では既にアームが付いておりますが。。)

LA911_通常 LA911_通常2

そこで試しにディスプレイを外した状態にしたところ、見事、低域が出てまいりました。よく指摘されることではありますが、やはりスピーカーの手前にドンとディスプレイを置くのは、かなり音に影響するのです。

この状態を回避するために、早速ディスプレイ対応アームを購入してまいりました。購入したのは、MODERNSOLID社のLA-911という製品です。NANAOのS2411Wは付属スタンドを外した状態で7.8kgになるのですが、このLA-911は9kgまで対応しております。

LA-911 LA911_2

このLA-911を選んだ理由は、第1間接部の回転が360度で可能だったからです。スピーカーをスタンドに置いている関係上、スピーカーの手前にディスプレイが存在しないようにするには、ディスプレイを作業机からはみ出す位置まで持っていけるアームが必要だったのです。

このアームには少々不満点もあり、ディスプレイを平らな状態に傾ける間接が35度までしか動きません。ただこの仕様については、24インチ・ディスプレイの重量に耐えるアームでは、他社製品でも似たようなものでした。

このアームを使って、スピーカーの手前でディスプレイを最大に傾けるとこんな感じです。

LA911_傾け LA911_傾け2

この状態で音を聞いてみると、まだディスプレイの影響を多少受けているようです。

そこで作業に支障が出ないところまで、ディスプレイを後ろに持っていってみました。

LA911_後ろ la911_後ろ2

この状態ですと、横から見てもディスプレイはスピーカー前面のちょっと後ろです。音への影響はかなり軽減されてまいりました。

LA-911は、以下のようなセッティングにして、ディスプレイをさらに後ろに持っていくことができます。

LA911_もっと後ろ LA911_もっと後ろ2

さすがにこれでは作業に支障が出そうですが、この状態を真上から見ると、ディスプレイは完全に作業机の外にがあります。
LA911_真上
ここまでくると、音への影響は気にならないレベルにまでになりました。

ディスプレイをスピーカーの間に置く以上は音への影響をなくすことはできないのかもしれませんが、作業のしやすさとの両立を考えたときに、ディスプレイ・アームが一役買ってくれる場合があります。

例えば今回のセッティングの場合、MIDIの打ち込みなどの細かい作業の最中にはディスプレイを手前で傾けて置き、オーディオでの作業が増えていくにつれて、ディスプレイをだんだん後ろへ持っていくという流れがいいように思います。

サウンドウーノのショールームでは単に機材を展示するだけでなく、実際の音楽制作の作業を想定した様々な工夫が施されております。今お使いの作業環境をより良いものにしたいとお考えの際には、ぜひ一度サウンドウーノへご相談ください。


株式会社サウンドウーノ 宇野克郎
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