発表会レポートの最後は、アップグレードのお値段とPro Tools 8関連の新製品のご紹介です。
・Pro Tools LE 8 software アップグレード 販売価格¥17,850
・Pro Tools M-Powered 8 software アップグレード 販売価格¥17,850
・Music Production Toolkit 2 販売価格¥50,400
・DV Toolkit 2 販売価格¥171,000
・Complete Production Toolkit 販売価格¥230,100
Pro Tools LE 8は標準で、最大48オーディオ・トラックの使用が可能になりますので、Music Production Toolkit 2は、最大64モノまたは64ステレオ・オーディオ・トラック使用可能というオプションにバージョンアップいたします。
お値段的にも今のMusic Production Toolkitよりもお安くなっておりますね。
そして最大の注目オプション、Pro Tools LE 8で最大128オーディオ・トラック、64インスト・トラック、おまけに7.1サラウンド・ミキシングまで可能にするというComplete Production Toolkitは、¥230,100という価格が発表されました。
この価格をどう見るかは意見の分かれるところでしょうが、内容的にはMusic Production ToolkitとDV Toolkit 2に含まれるプラグインなども付属いたしますし、例えば003 Rack+Complete Production Toolkitという組み合わせで、Pro Tools software上での7.1サラウンド・ミキシングが可能だと考えると、かなり衝撃的な新製品であることは確かだと思います。
・003 Rack+ Factory 市場予想価格¥198,000前後
・Pro Tools DJ Bundle 市場予想価格¥79,800前後
現在の4系統からマイクプリが8系統に増設された003Rack+という新製品も登場いたします。
これはPro Tools 8のリリース前に発売されるようですが、もちろんPro Tools 8 softwareへは無償バージョンアップの対象となります。
そしてM-Audio製品とのコラボ・バンドル、Pro Tools DJ Bundleは非常にユニークな商品です。
DJ系の制作をコンピュータに移行したいという方にはなかなかに魅力的なバンドルなのではないでしょうか。
そしてこちらも注目の新製品、デジデザインとM-Audioの共同開発によるパワード・モニターが発売されます。
実はM-Audioのモニター・スピーカーは、米国でNo.1のシェアを誇っております。
モニターの筐体は基本M-Audioが担当し、クロスオーバー・マネージメントとEQ処理を行うDSP部にデジデザインの技術が投入されているとのことです。
モニター前面にはメーカーのロゴがなく、その出音へ期待を抱かせるデザインです。
背面にはAES/EBUも含むデジタル・インプット端子も装備、EQでの調整パラメーターも非常に豊富で、様々な環境にフィットさせて使用することができそうです。
まずPro Tools HD 8の注目の新機能です。
ビデオ・トラックのアウト先として、Blackmagic社のDigiLink Extreamカードがサポートされることになるそうです。
これまでのMojoだとFireWire端子を占有して何かと不便な面もあっただけに、これはうれしいニュースですね。
そしてなかなかアイデアものの新製品、Video Satellite LEというオプションも登場いたします。
Pro Toolsセッション上でQuickTimeムービー再生させる際、その再生のためにどうしてもある程度のPro Toolsのパワーを消費してしまうという問題があります。
このVideo Satellite LEを使用すると、Pro Tools LEが動作する別のマシンとネットワークを繋いだ上で、そのマシンにQuickTimeの再生をまかせてしまい、Pro Tools HD側のペリフェラルの設定をするというだけで、容易に同期再生してくれるそうです。
ちなみに当初はMac OSX版のみのリリースだそうです。
そしてVideo Satellite LE同様に別マシンとのネットワークでの同期再生使い、ビデオの再生を別マシンにまかせるのですが、ムービーの再生側にAvid Media Composerを使用するVideo Satelliteという製品も登場いたします。
こちらは当初Windows XP/vista版のみのリリースとなります。
ネットワークを使った同期システムのもう一つの新製品、Satellite Linkのご紹介です。
こちらは最大で5台までのPro Tools HDシステムを同期可能にいたします(Video SatelliteやVideo Satellite LEを使用した場合、そのマシンも含めて最大5台)。
マスターとスレーブの概念がなく、ネットワーク上のどのマシンからでも再生を開始できる上に、ミキサーのソロ・ボタンが全てのマシンに適応されるソロ・リンク機能も搭載されております。
MAの作業で台詞とSEそして音楽が別々のHDシステムで同時進行している場合や、24bit192kHzでのマルチトラック・セッションでの使用など、アイデア次第でいろいろな使い方ができそうです。
価格としてはVideo Satelliteが¥135,000(税別)、Satellite Linkが¥83,000(税別)、Video Satellite LEは¥28,000前後を予定しているそうです。
なおSatellite Linkの使用には、同期する台数分のライセンスが必要になるとのことで、例えば2台を同期再生させる場合、Satellite Linkを2個購入する必要があるそうです。
かなり魅力的な製品だけに、これはちょっと残念。。
ICONファミリーにはD-Command Producer’s Deskという新製品が加わります。
Pro Tools 8からはICONでの使い勝手が更に向上するらしいので、こちらも楽しみですね。
以上、10月29日に行われましたデジデザインさんの新製品発表会のご報告でした。
ご紹介した新製品の数々は、11月19縲鰀21日に幕張メッセて開催されるInter BEE 2008に展示されるということですので、皆さんぜひ足をお運びください。
(Inter BEE 2008の詳細はこちら)
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