10月29日、デジデザインさんによるPro Tools 8 及び関連新製品の発表会が行われました。
私も参加してまいりましたので、期待のPro Tools 8のデモの様子も含めて、早速レポートさせていただきます。
なおレポート中の各画像はクリックすることで拡大表示されますが、プロジェクタによるスクリーン映写を撮影したものですので、ピンボケなどによりお見苦しい点があることをご了承ください。
まずはここ数年でデジデザインがM-AudioやSibeliusを取得してきたことが述べられました。
今考えると、これらの動きは全て、今回発表されたPro Tools 8への布石だったと言っても過言ではないのかもしれません。
これまで多くの方が、楽曲のコンポーズとミックスダウンの作業でDAWソフトウェアを切り替えて使用してきたと思うのですが、今回ご紹介するPro Tools 8が登場することにより、最初から最後までPro Toolsオンリーで作業することが十分可能になります。
Pro Tools 8はそんなポテンシャルを存分に持っております。
それではPro Tools 8での最も大きな変更点とも言える、洗練されたグラフィック・ユーザー・インターフェースのご紹介です。
最上段のツールバーを見ればこれがPro Toolsソフトウェアだと認識できますが、一瞬何のソフトか戸惑うぐらいのぐらいの大きな変更が加えられております。
しかしその変更内容は、「必要なもの」と「必要でないもの」を確実に切り分け、作業中に操作で戸惑うことがないよう、練りに練られた上で完成されたものと言えそうです。
トッラク表示の感じは全く別物ですね。
しかしこれまでコンポーズの作業に別のDAWを使ってきた方なら、安心するインターフェースと言えるかもしれません。
編集ウィンドウに曲全体のどの部分を表示されているのかが一目で分かるツールバーを出すことができ、この中の白い枠をドラッグして動かすことで、曲中を自在に動き回ることが可能です。
時間軸の前後の移動だけでなく、トラック数が多い場合などには上下にも素早く移動することができるので、スクロール・マウスでのスクロールよりも効率が良さそうです。
ツールバーはドラッグ&ドロップで自在にカスタマイズできるようになりました。
Pro Tools 8では、昨今流行の1画面表示の概念も取り入れられており、編集ウィンドウの下にMIDIエディット・ウィンドウを表示させることが可能です。
お好みによりスコアで表示させることももちろん可能で、ここで何を表示させるのかもカスタマイズできます。
そしてミックス画面です。こちらも大きく変わりました。
よりダークな、長時間での作業でも目にやさしい色調になっております。
まず目を惹くのは、インサートが最大10まで使用可能になっていることです。
またパンポットもこれまでのスライダー式からダイヤル式に変更されてますね。
パンニングはこちらの方が瞬時に把握しやすいのではないでしょうか。
Logicをメインに使ってきた私としてはいつも羨ましく思ってきた、ステレオトラックでのデュアル・パンニングももちろん健在です。
カラーパレットで色を変更できるのはもちろんのこと、色調全体の濃淡もコントロール可能です。
変更次第では、これまでのPro Toolsのように全体をグレー調にすることも可能だそうです。
Pro Tools 8を少しでも早く見てみたい!という方は、11月19〜21日に幕張メッセて開催される、Inter BEE 2008までぜひ足をお運びください。
(Inter BEE 2008の詳細はこちら)
発表会レポート(その2)はこちら
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