今回はStructureに標準で付属してくる、East West社製のオーケストラ音源、EWQL Orchestraのサンプルをお聞きいただこうと思います。
EWQL Orchestraが付いてくると言っても、フルオーケストラ分が付いてくる訳ではありません。
弦楽器が最も充実しており、ストリングス・セクション/バイオリン/ビオラ/チェロ/コントラバスのそれぞれに、レガート/スタッカート/トレモロ/ピチカートの音色が入っております。
最も重要となるレガートの音色では、ベロシティ・スイッチが数段階で組まれておりますが、MW X-Fadeという音色を使えば、音量の大小のサンプルをモジュレーション・ホイールでコントロールできるようになっております。
弦楽器の他の収録楽器は、金管系ではフレンチホルン/トランペット/トロンボーン、木管系ではクラリネット/オーボエ/バスーン/フルート、それにハープ、ティンパニとシンバルといった感じです。
ポップスなどでの装飾楽器としてのオーケストレーションに的を絞った選定と言えそうです。欲を言えば、奏法などのバリエーションも含めて、もうちょっと収録して欲しかったですね。
それではストリングスの音色を聞いてみていただきましょう。
1st バイオリン/2nd バイオリン/ビオラ/チェロという構成のMIDIデータです。それぞれレガートの音色だけで鳴らしております。
(もともと別の音色で組まれたMIDIデータをそのまま流用したので、もっと作り込めばまたニュアンスが変わると思います。)
前回に続き、オリジナルのEast Westの音源とも聞き比べてみましょう。
EWQLSO Platinum Editionに収録されているストリングスのサスティン音色で鳴らしてみます。
Platinum Editionにはそれぞれの音色に対して3マイキングのサンプリングが収録されておりますが、最もクローズの音色で構成いたしました。また付属のKompaktではなく、Kontakt 2に読み込んで鳴らしております。
いかがでしょう?
明らかに同じサンプルが使われているのでしょうが、音の広がり感やアタックのニュアンスが結構違うところが興味深いです。
ちなみに左右のパンニングは、左側のバイオリンから右側のコントラバスへ、音色自体が定位を持っております。
試聴データからは分からないかもしれませんが、実はベロシティ・スイッチの組まれ方が結構違います。
オリジナルのEWQLSOの方が、pppからfffにかけて、ダイナミックレンジを大きく、かなり劇的に変化が付けられるようになっているのに対して、StructureのEWQLSOの方は、もう少しまとめ易くなるようにプログラミングされている感じです。やはりポップスなどのストリングスをより意識しているのかもしれません。
しかし標準でこのクオリティの弦の音色が付いてくるのは、何ともありがたいですね。Pro ToolsでMIDIの打ち込みを行っている人には、かなり重宝する音源となるのではないでしょうか。
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また、実際に聞き比べてみたい方は、ぜひ一度サウンドウーノのショールームまで足をお運びください。
次回はライブラリーのコンバートの精度の検証してみたいと思います。
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